ゼリーやムースを作ろうと思ったら、ゼラチンがない。これ、けっこうあるあるですよね。ゼラチンの代用を探すと、寒天やアガー、片栗粉、葛粉、ペクチン、マシュマロ、グミなど候補がいろいろ出てきますが、どれを選べばいいか迷いやすいです。
しかも、ゼラチンアレルギーがある場合や、ヴィーガン向けに動物性を避けたい場合は、選べるものがさらに絞られます。板ゼラチンと粉ゼラチンの違いが気になったり、パイナップルやキウイで固まらない原因にハマったり、分量の目安が分からなくて失敗しがちなのも悩みどころです。
この記事では、ゼラチンの代用食材を状況別に整理しつつ、固まらない・固すぎる・ダマになるなどの失敗を減らすコツまでまとめます。あなたの作りたいお菓子に合わせて、いちばんラクな落としどころを一緒に見つけていきます。
- ゼラチンの代用食材を状況別に選ぶコツ
- 寒天やアガーで失敗しにくい分量と手順
- 片栗粉や葛粉で作れるデザート
- 固まらない原因と対策
ゼラチンの代用食材
ここでは、ゼラチンの代用として実際に使える食材をまとめます。アレルギー、ヴィーガン、在庫切れなど、あなたの状況に合わせて「これなら失敗しにくい」を優先して紹介します。
ゼラチンアレルギーの場合
ゼラチンアレルギーがある場合は、まずここだけはハッキリさせたいです。最優先はゼラチンを含まない代用品を選ぶこと。見た目は代用できそうでも、マシュマロやグミはゼラチンが入っていることが多く、ここを知らずに使うと普通にアウトになりがちです。ゼリーやムースって「おやつだから軽い」って気分で作ることも多いので、うっかりが起きやすいんですよね。
ゼラチンは動物由来(牛・豚などが多い)で、原材料名のどこかに「ゼラチン」として出てくることもあれば、加工食品だと「増粘安定剤」っぽい並びの中に紛れて気づきにくいこともあります。だから私は、アレルギーが絡む場合は代用品を選ぶ前に、まず「その食品が本当にゼラチン不使用か」を確認するのをルールにしています。
ゼラチンはアレルゲン表示で「特定原材料に準ずるもの」として扱われています。
アレルギー対応で失敗しにくい考え方
アレルギー対応の代替品としてよく使われるのは、植物性の凝固剤(寒天、アガー、ペクチン)や、でんぷん系(片栗粉、葛粉)です。
ただし正直、ゼラチンのぷるぷる感をそのまま再現するのは難しいことが多いです。なので私は、ゼラチンを「完全再現」しようとするより、作りたいお菓子のゴールを少し変えて、おいしい着地を狙うほうが成功率が上がると思っています。
例えば「透明でぷるぷるのフルーツゼリー」が目的なら、寒天やアガーが素直に固まってくれます。
逆に「ムースっぽい口当たり」が欲しいなら、寒天を増やすよりも、豆乳やヨーグルトの濃度を上げたり、果物ピューレを使ったりして、食感の満足感を別の軸で作るのがおすすめです。ここをゼラチンの弾力で無理に寄せようとすると、固すぎておいしさが飛んじゃうことがあります。
私のおすすめは、まず「寒天かアガーを一つ常備」することです。ゼラチンが使えない状況でも、ゼリー系はかなりカバーできます。そこから慣れてきたら、ミルクプリン方向は片栗粉、ちょっと贅沢したいなら葛粉、果物系の濃いデザートはペクチン、みたいに広げるとラクですよ。
| 代用品 | ゼリー系 | ミルク系 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 寒天 | ◎ | ◯ | しっかり固まる 常温でも安定 |
| アガー | ◎ | ◯ | 固まるのが早い 透明感が出る |
| ペクチン | ◯ | △ | 砂糖と酸の条件で固まり方が変わる |
| 片栗粉 | △ | ◎ | 加熱必須 プリン風のぷるぷるが得意 |
| 葛粉 | △ | ◎ | 上品な口溶け 透明感が出る |
アレルギーは個人差が大きく、原材料だけでなく製造ラインや添加物でも反応することがあります。正確な情報は公式サイトやパッケージ表示をご確認ください。心配がある場合は、最終的な判断は医師・薬剤師など専門家にご相談ください。
ヴィーガン向け
ヴィーガン向けにゼラチンの代用を考えるなら、基本は海藻由来の寒天・アガー、果物由来のペクチンが中心になります。
ヴィーガン向けの考え方
ヴィーガン向けで難しいのは「ゼラチンの食感をそのまま再現したい」気持ちとの戦いです。ゼラチンは動物性たんぱく質ならではの弾力があるので、植物性だけで同じプルンを狙うと、別物になりやすいんですよね。
だから私は、ヴィーガン向けのデザートは「固める」よりも「おいしくまとめる」発想に寄せることが多いです。
例えばゼリーは寒天・アガーで成立しやすいので、ここは素直に置き換えてOK。
一方でムースやババロアは、ゼラチンの得意分野なので、そこを無理に追いかけないほうが結果がいいです。ふわっと感が欲しいなら、豆乳やココナッツミルク、ナッツペースト、オートミルク、でんぷんなどを組み合わせて、口当たりの満足感を「濃度」と「脂質」で作るのがコツかなと思います。
ヴィーガン向け「目的別」おすすめ
あなたが何を作りたいかで、選ぶ道具が変わります。
例えば「透明でキラキラのフルーツゼリー」ならアガーが相性いいです。
常温に出す時間が長いなら寒天が安心。
ミルク系は片栗粉や葛粉で「とろぷる」に寄せると、ゼラチンなしでも満足しやすいです。
ペクチンはフルーツピューレの濃いゼリーや、ジャムっぽい食感で活躍しやすいです。
ポイント
- 甘みを砂糖だけにしない(メープルや果実で厚みを出す)
- 酸味を入れると味が締まる(凝固に影響するので少量から)
- ココナッツミルクは冷やすと固まる
- 香り(バニラ、柑橘皮、スパイスなど)で満足度が上がる
ヴィーガン対応の可否は製品の原材料や製造工程で変わります。正確な情報は公式サイトやパッケージ表示をご確認ください。
難しいのが「ヴィーガン向け=何でも植物性でOK」じゃないところです。香料や添加物の由来、製造ラインの扱いなど、考え始めるとキリがないです。だから私は、まずは自分の基準を決めて(完全に動物由来NGなのか、ゼラチンだけ避けたいのか)、その範囲で無理なく続く落としどころを作るのがいいと思います。
下記の記事も参考にしてください。
寒天とアガー
ゼラチンの代用で出番が多いのが、寒天とアガーです。どちらも植物性でゼリー系ならかなり対応できますが、正直ここが一番「思ってたのと違う」になりやすいポイントでもあります。理由、ゼラチンは冷やして固めるたんぱく質ゲル、寒天やアガーは多糖類ゲルで、固まり方も口当たりも別物だからです。
寒天の特徴
寒天はしっかり固まり、常温でも溶けにくいのが強みです。夏場や持ち歩きでも安定しやすいので、私も「失敗したくない時の保険」として寒天を選ぶことが多いです。
ただ、寒天は歯切れがよく、ぷるぷるより「サクッ」「ほろっ」寄りの食感になりがち。透明度もゼラチンより落ちやすいので、クリアなゼリーを狙うと「あれ?ちょい濁ってる?」となることがあります。
アガーの特徴
アガーは透明感が出やすく、つるんとした見た目を作りやすいです。寒天ほど固くはなりにくく、ゼラチンに寄せたいならアガーのほうが距離が近いこともあります。
ただし、アガーは固まり始めるのが早いので、ゆっくりしていると鍋の中で固まりかけて「ダマっぽい」「表面が荒れる」が起きやすいです。ここは慣れが必要かもです。
寒天とアガーの違い
| 項目 | 寒天 | アガー |
|---|---|---|
| 仕上がり | しっかり 歯切れがよい | つるん なめらか |
| 透明感 | 濁りやすい | 透明 |
| 扱いやすさ | 溶かしきれば安定 | 固まりが早いので手早さが必要 |
| 向いている例 | 水ようかん 牛乳寒天 | フルーツゼリー 透明ジュレ |
私の使い分け
私がよくやるのは「長時間出すなら寒天」「見た目を重視するならアガー」です。たとえばホームパーティーでテーブルに置く時間が長いなら寒天。写真を撮ったり、透明なジュースでキラッと見せたいならアガー。こういう基準があると迷いが減ります。
安定重視なら寒天、見た目と口当たり寄せならアガーが選びやすいです。
ペクチン
ペクチンは果物由来のゲル化剤で、ジャムのとろみ成分として有名です。ゼラチンの代用としても使えますが、寒天やアガーほど万能ではなく、向き不向きがはっきりしています。ここを知らずに「ゼリー作りにペクチン入れたのに固まらない⋯⋯」ってなる人、わりと多いです。
ペクチンが得意なこと・苦手なこと
ペクチンは、砂糖や酸(レモン汁など)とのバランスで固まり方が変わりやすいです。つまり「条件がそろったら強いけど、条件がズレると途端に難しくなる」タイプ。だから私はペクチンを「透明なぷるぷるゼリーを作る道具」というより、果実感のあるゼリーや、ジャム寄せの食感を作る道具として使うことが多いです。
たとえば、いちごやブルーベリーなどの果実を煮て、甘みと酸味を整えて、スプーンですくえる濃いゼリーにしたい時。こういう場面だとペクチンはかなり気持ちいいです。
逆に「透明なリンゴジュースをぷるぷるに」みたいな方向は、寒天やアガーのほうが簡単だと思います。
家庭で失敗を減らすコツ
ペクチンはダマになりやすいので、私は基本的に「砂糖の一部と混ぜてから液体へ」方式にします。加熱中にペクチンを一気に入れると、表面だけ固まり始めて中が粉っぽい塊になりがちです。あと、ペクチンは沸騰させて完全に溶かす工程が必要なものもあります。ここは製品ごとに違うので、表示どおりにやるのが一番安全です。
| 作りたいもの | ペクチンとの相性 | ポイント |
|---|---|---|
| ジャム マーマレード | ◎ | 本領発揮 果実とも相性がいい |
| 果実ピューレ | ◯ | 砂糖と酸の割合がポイント |
| 透明なゼリー | △ | 狙い通りに固めるのが難しい |
| ミルクプリン | △ | でんぷん系の方が楽 |
ペクチンを使いこなせると、果物系のデザートの幅が一気に広がります。ゼラチンの代用というより、むしろ「果物の魅力を引き出す別ルート」だと思っておくと、満足度が上がりやすいですよ。
片栗粉と葛粉
片栗粉と葛粉は、ゼラチンの代用というより「加熱でとろみを出して、冷やして落ち着かせる」タイプです。ゼラチンみたいな透明ゼリーには寄りませんが、プリン風・ミルク系・和風デザートではかなり使えます。むしろこのルートは、ゼラチンがなくても「今日このまま作れる」のが強いです。
片栗粉は手軽で失敗を立て直しやすい
片栗粉は家にあることが多く、牛乳や豆乳に溶かして加熱すれば、ぷるんとしたプリン風になります。ポイントは「先にしっかり溶く」「弱火で混ぜ続けて粉っぽさを飛ばす」。ここを外すとダマやザラつきが出やすいです。逆に言えば、ダマったら一度こしてしまうとか、再加熱して混ぜ直すとか、立て直しもできるので初心者向きです。
葛粉は口どけが上品
葛粉は少し高価になりやすいけど、そのぶん仕上がりがきれいです。透明感が出やすく、つるっとした喉ごしが作れます。ゼラチンのぷるぷるとは違いますが、別方向で「ちゃんとうまい」に着地しやすいのが強みです。さらに、葛粉は冷めると食感が締まり、温度で口当たりが変わるので、和菓子っぽい表現も得意です。
加熱のコツ
片栗粉や葛粉は「混ぜて冷やす」だけでは固まりません。必ず加熱して糊化(のり化)させます。
私がよくやるのは、粉を少量の冷たい液体で先に溶いてから、鍋の全体に戻す方法です。いきなり熱い鍋に粉を入れると、一瞬で固まってダマになりやすいので避けたほうがいいです。
また、でんぷん系は冷蔵で食感が変わることがあります(固くなったり、離水したり)。保存するなら当日〜翌日くらいを目安に、状態を見ながら食べてください。
片栗粉と葛粉は、ゼラチンの代用というより「別ルートの完成形」です。ゼラチンがない日でも作れるし、和寄せのデザートに強い。うまく使えると、むしろゼラチンに戻らない日も出てきますよ。
マシュマロとグミ
マシュマロとグミは、ゼラチンの代用というより「ゼラチン入りの材料を溶かして使う裏技」です。家にゼラチンがない緊急時には便利なんですが、アレルギー対応やヴィーガン向けの代用にはなりません。ここは誤解が多いので、最初にしっかり線を引いておきます。
マシュマロは溶かして固めるだけ
やり方は簡単で、牛乳やジュースにマシュマロを入れて温め、溶けたら容器に流して冷やすだけです。マシュマロは砂糖もゼラチンも抱えているので、ゼラチン+砂糖の役目をまとめて肩代わりしてくれます。だから「家にあるものでどうにかしたい」時は強いです。
仕上がりをキレイにするコツ
マシュマロは表面にコーンスターチなどの粉が付いていることがあり、これが残ると舌触りにザラつきが出ることがあります。私は、気になる時はさっと水で洗ってから使います。加熱は弱火〜中火でゆっくり。焦げると香りが全部持っていかれるので、ここは丁寧に。
グミは味が強いので用途を選ぶ
グミも溶かせば固まりやすいですが、香料や酸味、色が仕上がりに影響します。だから私は、グミは「それっぽいゼリーを作る」というより、ヨーグルト系やチーズ風など、味がしっかりしている方向で使うことが多いです。果汁グミ系は果物フレーバーが前に出るので、ベースの味をシンプルにして合わせるとまとまりやすいです。
緊急時の考え方
- 甘さはマシュマロ・グミ側にあるので、砂糖は足さないか減らす
- まずは少量で試して、固さと甘さを見てから本番へ
- 香りが強いので、シンプルなベース(牛乳・ヨーグルト等)で受け止める
マシュマロとグミは、「ゼラチンの代用品」という言い方をするとちょっとズルいんですが、在庫切れの救急箱としてはかなり優秀です。冷蔵庫にそれっぽいものが出現するだけで、救われる日もありますよね。
マシュマロやグミはゼラチンが含まれていることが多いですが、正確な情報は公式サイトやパッケージ表示をご確認ください。アレルギーが関わる場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。
ゼラチンの代用品でも失敗しないコツ
ここからは、ゼラチンの代用品を使うときにハマりがちなポイントをまとめます。分量の目安、溶かし方、固まらない原因など「よくある失敗」を先に潰していきます。
代用品が固まらない原因チェック
ゼラチンの代用品で「固まらない」ってなると、正直テンション落ちますよね。でも安心してください。固まらない原因って、だいたいパターン化できます。私はトラブルが出た時、いきなり粉を足す前に原因の切り分けをします。ここを飛ばすと「足したのにまだ固まらない」「足しすぎてコンクリ化」みたいな二次災害が起きやすいです。
固まらないときの原因と対策
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 全体が緩い | 冷却不足 分量不足 | 冷やし時間を伸ばす 再加熱して分量調整 |
| 一部だけ固い | ダマ 溶け残り | 再加熱して混ぜ直す 可能ならこす |
| 表面だけ固い | 早く固まり始めた | 温度が下がる前に手早く型へ流す |
| ジャムっぽくならない | 砂糖・酸が不足 | 製品推奨の配合へ寄せる |
| フルーツを入れると失敗 | 酵素の影響 酸味が強い | 加熱する 缶詰に変更する 寒天・アガーに変更する |
まず多いのは「溶けてない」
寒天やアガーは、しっかり溶かすことが前提です。とくにアガーはダマになりやすく、鍋の中で「溶けたつもり」でも、実は微粒のまま残っていることがあります。ダマがあると固まり方が不安定になりやすいし、食べた時に粉っぽさが残って、せっかくのデザートが台無しになります。
ここは、再加熱して混ぜ直すだけで救えることが多いです。
温度のズレも意外と多い
ゼリーが固まる温度帯って、材料ごとに違います。
寒天は冷めれば固まるけど、しっかり溶かすには加熱が必要。
アガーは温度が下がると素早く固まり始める。片栗粉・葛粉は、加熱でとろみが出るところまで行かないと固まりません。
つまり「冷やしたのに固まらない」の裏で、そもそも加熱工程が足りないこともあります。
ペクチンは条件不足が起きやすい
ペクチンは「砂糖と酸のバランス」で固まり方が変わります。砂糖控えめのレシピに無理やりペクチンを入れると、思ったほど固まらないことがあります。ここは、製品の推奨量に寄せて調整するのが安全です
。甘さを抑えたい場合は、そもそもペクチンを使わず、寒天やアガーで別の方向に寄せたほうがラクなこともあります。
立て直すならこの順番
固まらないときは、いきなり粉を足すより、まずは「加熱し直して完全に溶かす」をやってみてください。これだけで直るケースがかなり多いです。
それでもダメなら、少量ずつ足して調整します。一気に足すと固すぎ事故になりやすいので、ここは慎重に。
同じ材料でも商品や配合で結果が変わります。数値や手順はあくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトやパッケージ表示をご確認ください
寒天への代用は分量がカギ
寒天で一番やりがちなのが、ゼラチンと同量で入れて固すぎるパターンです。寒天は凝固力が強いので、ゼラチンから置き換えるなら「少なめスタート」が基本になります。私も最初はやらかしました。固まりはするけど、口の中で「寒天だね⋯⋯」って主張が強くなりすぎて、狙ってたデザートから遠ざかるんですよね。
目安としては、寒天はゼラチンの約3分の1くらいから試すと近づけやすいです。ただし、粉寒天・棒寒天など形状で差が出るし、メーカーによっても強さが違うので、数値はあくまで一般的な目安として捉えてください。
| 液体量 | ゼラチンの目安 | 寒天の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 250ml | 約5g | 約1.5g | 試作として |
| 500ml | 約10g | 約3g | 普通のゼリー量 |
| 1000ml | 約20g | 約6g | 単純に倍にはならず、失敗しやすい |
食感のズレは「寒天の量」より「全体」で直す
寒天の固さ問題は、寒天を増減するだけだと限界が出ます。私がよくやるのは、まず寒天を少なめにして、物足りなければ「液体を少し減らす」「果汁やピューレで濃度を上げる」「砂糖の割合を整える」みたいに、全体の設計で寄せる方法です。寒天は固まりやすい分、入れすぎた時の戻しがしんどいので、攻めすぎないのが大事です。
溶かし方が雑だと、固まりムラが出やすい
寒天はしっかり沸騰させて溶かさないと、溶け残りが出て「ここだけザラッ」「底に粉っぽい」が起きやすいです。私は寒天を使う時は、一度しっかり沸かしてから、弱火で1〜2分混ぜ続けるくらいの気持ちでやります。とくに粉寒天はダマになりやすいので、砂糖と混ぜてから入れると安定します。
寒天で失敗しにくい手順
- 粉寒天は砂糖と先に混ぜる(ダマ予防)
- 冷たい液体に振り入れてから加熱(急加熱より安定)
- 沸騰後もしばらく混ぜて完全に溶かす
- 型に流す前に一度こすと、口当たりが一段上がる
寒天への代用は、「分量」と「溶かし切る」の2つを押さえるだけで、成功率が一気に上がります。まずは少なめで試して、あなたの好みの固さに寄せていくのがいちばんラクですよ。
アガーの使い方とダマ対策
アガーの失敗あるあるは、ほぼダマと固まるのが早いの二択です。逆に言えば、ここさえ押さえればアガーはめちゃくちゃ便利。透明感が出やすいし、常温でも形を保ちやすいので、ゼラチン代用の中でも「見た目を勝ちにいける」道具です。
ダマができる理由
アガーは粉が一気に水分を吸うと、外側だけ固まり始めて中が粉のまま残ることがあります。これがダマの正体です。だから、粉を液体に「ドサッ」と入れるのが一番危険。私はアガーに関しては、最初からダマを作らない手順に寄せます。
ダマを防ぐ手順
- アガーを砂糖の一部と先に混ぜる
- 温めた液体に少しずつ振り入れる
- 混ぜながらしっかり溶かす
- 溶けたら手早く型に流す
私はここを雑にやらないです。ダマが残ると舌触りが一気に落ちるし、透明感も濁りやすくなります。もし「少し怪しいな」と思ったら、こし器で一度こすのも手です。手間は増えるけど、仕上がりの差が大きいので、個人的にはアリだと思っています。
固まるのが早い問題の対処
アガーは温度が下がると固まり始めるので、鍋から離れている時間が長いと失敗しやすいです。私は「型を先に準備」「計量も先に」「流し入れたらすぐ冷却」まで段取りを作ってから、加熱をスタートします。段取りゲーです。逆に段取りができていれば、めっちゃ気持ちよく固まります。
アガーでキレイに仕上げる小技
- 型は事前に濡らしておくと離れがよくなる
- 泡が立ったら、流す前に少し落ち着かせる
- 果物を入れるなら、最初は小さめカットで試す
アガーは慣れると本当に便利です。ゼラチンがない日の「代用品」から、ゼリー作りの「第一選択」に昇格する人も多いと思います。
アガーは種類が豊富で、推奨量や加熱条件が異なる場合があります。数値はあくまで一般的な目安として捉え、正確な情報は公式サイトやパッケージ表示をご確認ください。
パイナップルやキウイが固まらない場合
ゼラチンや代用品でハマりやすいのが、パイナップルやキウイの「固まらない問題」です。あなたも一度は聞いたことあるかも。これは、果物に含まれるたんぱく質分解酵素が、ゼラチンのたんぱく質を分解してしまうことが原因になりやすいです。結果、冷やしてもいつまで経っても固まらない、という悲しい結末になります。
まず知っておくとラクなこと
この問題は「ゼラチンだから起きる」パターンが多いです。寒天やアガーは仕組みが違うので、同じ条件でも固まりやすいことがあります。だから私は、パイナップルやキウイを「生で」入れたいなら、最初から寒天かアガーに逃げるのが一番ストレスが少ないと思っています。
回避策はこの3つ
- 寒天やアガーに切り替える
- 果物を加熱して酵素の働きを弱める
- 缶詰など加熱済みの果物を使う
それでもゼラチンで作りたいなら
どうしてもゼラチンの食感で作りたい場合は、果物を一度加熱する(シロップ煮にする)か、缶詰を使うのが現実的です。加熱で酵素の働きが弱まり、ゼラチンが固まりやすくなります。
ここで注意したいのは、加熱しすぎると果物の香りが飛ぶこと。なので、香りを残したいなら、ゼリー液には缶詰のシロップや果汁で香りを足して、果肉は別添えにする、みたいな作戦もアリです。
「固まらない」以外の落とし穴
- 酸味が強いと固まりが弱くなることがある
- アルコールは凝固を邪魔することがある(入れるなら少量から
- 果肉が重いと沈むので、少しとろみを付けてから混ぜると安定しやすい
私がいちばんラクだと思うのは、最初から寒天かアガーで作ることです。食感は変わりますが、固まらないストレスがほぼ消えます。まずは成功体験を作って、そこから「食感の好み」で微調整していくほうが、楽しく続きやすいですよ。
ゼラチンの代用品まとめ
ゼラチンの代用品は、結局「何を作りたいか」で最適解が変わります。ゼリーの見た目をきれいにしたいならアガー、夏でも安定させたいなら寒天。プリン風や和寄せなら片栗粉・葛粉。果実感を出すならペクチン。緊急でなんとかしたいならマシュマロ・グミ、という感じです。ここまで読んで「結局どれ?」ってなったら、目的別に決めるのがいちばん早いです。
迷ったらこの選び方
- 透明感と口当たり:アガー
- 常温でも崩したくない:寒天
- ぷるんとしたミルク系:片栗粉・葛粉
- 果物感を濃くする:ペクチン
- ゼラチンがない時の緊急対応:マシュマロ・グミ

