スキムミルクってそんなに使うものでもないし、代用品で済ませたいですよね。
牛乳や豆乳でいけるのか、クリープやマリームは使えるのか、悩みどころです。しかもパンやお菓子作りは、水分が少しズレるだけで、膨らみや食感が代わりがち。
この記事では、スキムミルクの代用品の選び方から、量の計算方法、注意点まで、家で再現しやすい形でまとめます。
- スキムミルクの役割と代用品の選び方
- 牛乳や豆乳に置き換える計算のコツ
- ホームベーカリーで失敗しにくい水分と温度管理
- マシュマロヌガーで粉が必須な理由と代用法
スキムミルクの代用に使えるもの
まずは、そもそもスキムミルクが何をしているのかを押さえた上で、代用品を目的別に整理します。パン作りの成功率は、味よりも機能の置き換えができるかで決まりやすいですよ。
スキムミルクとは
スキムミルクは、牛乳から脂肪分を取り除いて乾燥させた粉乳です。日本語では脱脂粉乳と呼ばれています。家庭だと、牛乳よりも日持ちしやすく、必要な量だけ使えるのが助かるポイントです。
パンやお菓子に入れると、味だけじゃなくて生地の動きまで変わります。私がいつも意識しているのは、スキムミルクが持つ次の三つの仕事です。
スキムミルクの三大役割
- 焼き色と香ばしさを底上げする
- 食感を整える
- しっとり感を保ちやすくする
たとえば食パン。スキムミルクを入れると、同じ焼き時間でも表面がこんがりしやすく、香りもミルキーになります。
逆に入れないと、白っぽい仕上がりになったり、軽い食感になったりして、悪い意味で素朴に寄ることがあります。とはいえ、これは欠点というより個性なので、代用をうまく選べば狙い通りに寄せられます。
栄養面でも、スキムミルクは脂質が控えめで、たんぱく質やカルシウムがまとまって入っている特徴があります。(参考:文部科学省 食品成分データベース「脱脂粉乳」)
保管に注意
粉もの全般に言えるんですが、スキムミルクは特に湿気に弱いです。湿気を吸うとダマになったり、香りが落ちたりしやすいので、開封後は密閉が基本。袋の口を輪ゴムで止めるより、チャック付き袋や密閉容器のほうが安定します。
冷蔵庫は一見よさそうなんですが、出し入れのたびに結露が起きる環境だと逆効果になりがち。家の湿度や冷蔵庫の開け閉め頻度にもよるので、絶対は言えないけど、私は涼しい常温で密閉がいちばん失敗が少ないかなと思っています。
代用を考える前にチェックしたいこと
- 作りたいのはパンか、焼き菓子か、マシュマロヌガーか
- 求めたいのは焼き色か、しっとり感か、コクか
- 液体を入れても問題ないレシピか(ヌガー系は要注意)
- アレルギーや体質、家族の事情で避けたい食材があるか
この四つが整理できると、代用品選びが一気にラクになりますよ。
代用品一覧と選び方
スキムミルクの代用は、結論から言うと手元にあるもので大丈夫です。ただし、なんでも同じにはならないので、私は目的別に考えるのがいちばん早いと思っています。ここ、一番知りたいところですよね。
早見表
| 用途 | 代用品 | 理由 |
|---|---|---|
| パン 食パン | 牛乳 豆乳 クリープ | 焼色と食感が似る |
| 焼き菓子 | 牛乳 ヨーグルト | しっとり感やほろっと感が似る |
| マシュマロヌガー | クリープ 育児用粉ミルク | 水分が入ると固まりにくい |
| 飲み物 料理全般 | 牛乳 豆乳 | 手軽で溶けやすい |
最大の分岐点は液体を入れていいかどうかです。
パンは水分を調整できるので、牛乳や豆乳で十分代用できます。
マシュマロヌガーみたいに水分が致命傷になるタイプは、粉タイプで置き換えるのが安全です。
代用品の特徴
- 牛乳:味と機能が近いが水分調整が必要
- 豆乳:牛乳に近い扱いで使えるが風味が変わる
- クリープなど粉系:水分調整がほぼ不要で扱いやすい
- 育児用粉ミルク:同じ粉で置換しやすいがコストは高めになりがち
- ヨーグルト:食感づくりに強いが酸味と水分の扱いが難しい
牛乳と豆乳は、結局は水分の調整ができるかどうかで結果が決まります。逆に言うと、ここさえ押さえればホームベーカリーでも十分いけます。計算が面倒なら粉系に逃げるのも手です。
水分が致命的なレシピもある
マシュマロヌガーのように水分が入ると固まりにくくなるタイプは、液体での代用がそもそも不向きです。
こういうときは、クリープなどの粉、または育児用粉ミルクのような粉で考えるのが安全です。
判断のポイント
- 焼き色を重視:牛乳、クリープ
- 軽い後味を重視:豆乳
- 楽したい:クリープ、育児用粉ミルク
- 食感アレンジ:ヨーグルト
あなたの目的がここに当てはまれば、代用の選択はだいぶ固まると思います。
牛乳や豆乳の計算方法
ここが一番つまずきやすいところです。スキムミルクは粉で水分がほぼないのに、牛乳や豆乳は液体なので、同じ量で置き換えたら当然ゆるくなります。パン作りは水分のズレがそのまま失敗に直結しやすいので、まずは計算の考え方をシンプルに押さえましょう。
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まずは覚えやすい10倍ルール
家庭で迷いにくいのは、スキムミルクの量を10倍の牛乳(または豆乳)に置き換えるやり方です。牛乳や豆乳の固形分をざっくり一割とみなして、粉の分を液体で補うイメージですね。
ポイントは、置き換えた分だけ仕込み水を引くこと。豆乳も水分量は近いので、基本は同じ発想でいけます。ここでありがちなミスは、牛乳を足したのに水を引かないパターン。これ、ほぼ確実にベタつきます。
例えば、スキムミルク10g+水150gのレシピだとしたら、牛乳100g+水60gとします。
もっと寄せたいなら無脂乳固形分で考える
牛乳パックに無脂乳固形分の表示がある場合、そこから計算して寄せることもできます。ただ、家庭ではそこまで厳密にやらなくても十分おいしくなることが多いです。
むしろ、家庭で大事なのは計算の厳密さより、最終的に生地がどうなったかをメモして次回に反映すること。私は、ベタついたら次回は水を少し引く、固かったら次回は水を少し足す、くらいの感覚で調整しています。
計量はグラムで
牛乳も豆乳も、水とは重さが微妙に違うので、計量カップよりキッチンスケールの方が安定します。
ホームベーカリーは放置できる反面、最初の誤差がそのまま残るので、ここだけでも丁寧にやると失敗率が下がります。
数値はあくまで一般的な目安です。小麦粉の種類、室温、湿度、ホームベーカリーの機種で吸水が変わるので、最終的には生地の状態で微調整してください。
クリープ、マリーム、育児用粉ミルクの違い
粉のまま置き換えられるタイプは、計算ミスが起きにくいのが強みです。つまり、スキムミルク代用でいちばん怖い水分の落とし穴を避けやすい。だから、パン初心者の人ほど粉系は相性がいいと思います。ただし、同じ粉でも中身はけっこう違うので、特徴だけは押さえておくと安心です。
クリープとマリームのざっくり違い
- クリープ:乳由来主体のタイプが多く、風味がミルキーになりやすい
- マリーム:植物油脂主体のタイプが多く、コクは出るが乳の風味とは別物になりやすい
目的別使い分け
- スキムミルクに近い風味:クリープ
- コクを足したい:マリームでもOK
- リッチな感じ:育児用粉ミルク
パンの仕上がりに関しては、乳糖や乳たんぱくの量が違うと、焼き色や香りの出方も変わります。
なので、スキムミルクの再現度を優先するならクリープ、手軽さやコク重視ならマリーム、という選び方がしっくりきます。
商品タイプによる違い
ここ、意外と見落とされがちなんですが、コーヒー用の粉は溶けやすさやコクを出すために、成分が調整されていることがあります。商品によっては甘みを感じやすかったり、焼き色が付きやすくなったりするので、パンの砂糖量が多いレシピだと焦げやすくなることもあります。
もし焼き色が濃くなりすぎるなら、次回は砂糖をほんの少し減らすか、焼き色設定を一段階下げると落ち着きやすいです。やりすぎると味が変わるので、最初は気持ち程度で十分ですよ。
育児用粉ミルクは使いやすいが⋯
育児用粉ミルクも、スキムミルクの代わりに、単純に同量で置き換えることができます。
さらに脂質などが含まれる設計のため、仕上がりがリッチになることもあります。食パンだと、ふわっとしたコクが出て、ちょっと贅沢寄りになる感覚ですね。
ただ、商品によって香りや甘みが強化されていたり、価格が高めだったりするので、家に常時あるという方は選択肢としてありかなという感じです。代用のためにわざわざ用意する必要はないと思います。
乳児向け食品は商品ごとに設計が異なります。アレルゲン表示や使用上の注意など、正確な情報は公式情報をご確認ください。
ヨーグルトの注意点
ヨーグルトは、スキムミルクと同じ乳由来でも、性質がかなり違います。最大の違いは、酸性であることと、水分が多いこと。この二つが、生地の扱いやすさと仕上がりに直結します。うまく使うと食感が一気に良くなるけど、雑に入れると発酵が読めなくなるので、ここだけは丁寧にいきたいところです。
向いているのは焼き菓子や一部置換
スコーン、ビスケット、パンケーキ、マフィンみたいな焼き菓子は、ヨーグルトの酸味と水分でしっとりしやすく、独特のほろっと感が出ます。これはヨーグルトが生地をきゅっと締めたり、口どけを変えたりする方向に働くからです。
反対に、食パンで大量に置き換えると、発酵が読みにくくなることがあります。特にホームベーカリーだと途中の調整が難しいので、いきなり全量置換はおすすめしません。
使うなら少量から
私のおすすめは、牛乳や水の一部をヨーグルトに置き換えるやり方です。いきなり全量にすると、生地が重くなったり、べたついたりしやすいです。ヨーグルトは固体に近い液体なので、水分の計算が単純じゃないんですよね。
使い方のコツ
- パンなら、まずは水や牛乳の一部だけをヨーグルトにする
- 無糖ヨーグルトのほうが味が安定しやすい
- 固さが違うので、レシピの数字より生地のまとまりを優先する
- 酸味が苦手なら、最初は量を控えめにする
ヨーグルトは、うまくはまると買ってきたパンみたいにしっとりすることもあるので、怖がらずに少量から試してみるのがいちばんだと思います。
スキムミルク代用の実践ガイド
ここからは、実際にスキムミルクの代用品を使う場合の注意点を解説していきます。特にホームベーカリーは水分と温度が結果を左右しやすいので、最初の準備が重要です。
食パンの焼き色は乳糖で決まる
食パンの焼き色は、たんぱく質と糖が加熱で反応することで付きます。ここで大事なのが、スキムミルクに含まれる乳糖です。乳糖はパン酵母が分解しにくいタイプの糖なので、発酵のあとも生地に残りやすく、焼成で反応して焼き色を作りやすいんですよね。
だから、スキムミルクを抜くと白っぽくなりやすいし、逆に牛乳や豆乳、クリープなどで代用すると焼き色がしっかり出ることがあります。ここで焦げるか焦げないかの境目が、ホームベーカリーの焼き色設定と、砂糖量の組み合わせです。
焼き色が濃くなりやすい条件
- 調整豆乳や甘みのある粉を使った
- もともと砂糖が多めのレシピ
- 焼き色設定が濃い、または焼成が長いコース
- 小さめのパンで表面積が大きい(熱が回りやすい)
焦げそうなときの即効テク
- 途中で表面の色を見て、早めに色付いていたらアルミホイルをふんわり被せる
- 焼き色設定がある機種は一段階薄めにする
- 砂糖の量をほんの少しだけ減らして様子を見る
味はおいしいのに表面だけ焦げる、って地味にショックなので、ここは先回りしておくと気持ちがラクです。特にアルミホイルは万能で、焼き色だけ抑えつつ中まで火を通しやすいので、私はよく使います。
白っぽくなりすぎたときの考え方
逆に、代用しても白っぽいときは、焼き色を作る糖が不足しているか、焼成が弱い可能性があります。
焼き色の出方は機種差が大きいです。公式の取扱説明書にある焼き色調整の説明も合わせて確認してください。
ホームベーカリーの水分管理
スキムミルクを牛乳や豆乳に置き換えたとき、失敗の原因になりやすいのが水分です。ホームベーカリーは途中で触れない人も多いので、最初の軽量が大事になります。ここで言う水分は、単に水だけじゃなく、牛乳や豆乳、ヨーグルトなど液体に含まれる水分も全部込みの話です。
水分が多いと何が起きるか
水分が多いと、生地がベタついてグルテンがうまく張らず、結果として膨らみが弱くなることがあります。焼き上がりも、目が詰まったり、腰がない感じになったりしやすいです。
逆に水分が少ないと、こねが回りにくく、パンが固くなりがち。だから水分は、多すぎても少なすぎてもダメで、ちょうどいいところを探す必要があります。
途中で調整できるなら、水分量9割くらいからスタートして様子を見て、そこで足すかどうかを判断します。水分を追加することはできますが、引くことは難しいので、少なめからスタートが基本です。
生地の状態で見る目安
- 粉っぽくてまとまらない:水分不足
- ベタついて壁に張り付く:水分過多
- なめらなかなひとかたまり:水分バランスが良い
水分量がズレる要因
- ヨーグルトやはちみつなど、液体扱いの材料が増えている
- 粉の銘柄を変えた
- 季節が変わって湿度が上がった
- 計量カップで量っている(グラムが安定)
もし毎回ぶれるなら、レシピと結果をメモしていくと上達が早いですよ。
ホームベーカリーの温度と発酵
水分と同じくらい大事なのが温度です。冷蔵庫から出したばかりの牛乳や豆乳をそのまま入れると、生地温度が下がって発酵が遅れ、膨らみ不足になることがあります。ホームベーカリーは、こねの摩擦熱や室温の影響が地味に大きいので、温度を雑に扱うと結果も雑になりがちなんですよね。
基本は人肌
私は、寒い時期は牛乳を軽く温めて、触ってぬるいくらいにしてから使うことが多いです。熱くしすぎるとイーストに良くないので、ほんのり温かい程度で十分。
逆に夏は、冷たいまま使って捏ねの摩擦熱で温度が上がりすぎるのを防ぐこともあります。
- 冬:軽く温める
- 春秋:室温に少し置く
- 夏:冷たいまま使うことも
よくある発酵トラブル
- 膨らみが弱い:液体が冷たい、室温が低い、イーストが古い
- 過発酵っぽい:室温が高い、こねの摩擦熱
- きめが粗い:水分や温度のブレが大きい
ヨーグルトや酸性素材は発酵が変わる
ヨーグルトを多めに入れると、酸性の影響でイーストの動きが変わることがあります。
だから、食パンで試すなら少量からが安全です。酸味が好きならそれも個性になるけど、安定を優先するなら欲張りすぎないのがコツです。
発酵の見極めは環境差が大きいです。機種の推奨手順や公式の説明も合わせて確認してください。
マシュマロヌガーは水分NGで粉必須
マシュマロヌガーは、マシュマロとバターを溶かして具材を混ぜ、冷やして固めるお菓子です。作り方はシンプルなんですが、スキムミルクの役割はかなり重要です。ここでスキムミルクが入ると、甘さが落ち着くだけじゃなく、ねっとりしすぎない質感を作りやすくなります。
逆に、牛乳や豆乳のような液体を入れると、水分が増えて固まりにくくなったり、分離っぽくなったりしやすいです。だからマシュマロヌガーの場合は、粉タイプが必須だと思ってください。いかに余計な水分を増やさないかが勝負です。
おすすめの代用品
- クリープ:風味がミルキーでまとまりやすい
- マリーム:コクは出るが甘みや香りは変わりやすい
- 育児用粉ミルク:同量で置き換えやすい
入れ方のコツ
仕上がりの固さは、粉の量でかなり変わります。最初は控えめに入れて、混ぜたときの粘度を見ながら少しずつ足すと失敗しにくいです。
特に、具材を入れる前に粉をしっかり混ぜ込むと、ダマになりにくくて扱いやすいですよ。
よくある失敗
- ベタベタで包丁にくっつく:粉が少ない
- 固すぎる:粉が多い
- 粉っぽい:混ぜ不足
加熱中はかなり熱くなるので、火傷には気をつけてください。小さなお子さんと作る場合は、作業を分担するのが安心です。
スキムミルクの代用方法まとめ
スキムミルクの代用は、結局のところどの料理で、何を優先するかで決めるのがいちばん早いです。
- スキムミルクに似せたい:牛乳
- すっきりさせたい:豆乳
- 楽したい:クリープ
- 家にあった:育児用粉ミルク
コツもまとめます。
- 牛乳や豆乳は水分を引く
- 面倒なら粉タイプが楽
- ヌガー系や粉タイプのみ
- ヨーグルトは少量のみ置き換え
まずは家にある材料で、小さく試してみるのがいちばん。あなたのいつものレシピが、スキムミルク無しでもうまく回り始めたら勝ちですよ。
栄養や体調に関わる話は個人差が大きいので、ここで紹介した数値や方法はあくまで一般的な目安として使ってください。乳製品や大豆にアレルギーがある場合は、原材料表示を必ず確認しましょう。体調に心配がある方は、専門家にご相談ください。

