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バターの代わりになる物と使い方のコツ

バター

バターって、マーガリンやサラダ油でも代わりにできるのか、ちょっと不安になりますよね。有塩バターと無塩バターの違いや、チューブタイプでも問題ないのかのも気になるところです。

この記事では、マーガリンやマヨネーズなども含めて、バターの代わりに使えるものと量の目安、ガーリックライス・グラタン・フレンチトーストなど料理別のコツまでまとめます。バター代用の量や置き換えの考え方が分かるようになりますよ。

  • バターの代わりに使える素材の特徴
  • 有塩バターと無塩バターの調整ポイント
  • サラダ油・米油・オリーブオイルの量の目安
  • 料理別の失敗しにくい代用のコツ

バターの代わりに使える物一覧

バターって、ただの油じゃないんですよ。風味、コク、香りはもちろん、バター特有の乳化(油と水が混ざった状態)や、室温でのやわらかさ、加熱で香りが立つ性質が、料理やお菓子の仕上がりを決めます。ここでは、代用品を選ぶときに迷いが減るように、特徴と使いどころを整理していきます。

マーガリン

バターとマーガリンの違い

まず押さえたいのが、バターは乳由来の脂肪が中心で、マーガリンは植物油脂が中心という点です。だから同じ油脂でも、香りの出方やコクの方向性が違います。

バターは乳固形分の要素があるので、加熱したときに香ばしさや甘い香りが立ちやすいんですよね。トーストに塗ったときの香りが分かりやすいと思います。

一方でマーガリンは、商品によってかなりキャラが違います。あっさりして軽いタイプ、バター風味を強くしたタイプ、パン用に塗りやすさ重視のタイプなど、目的が違う感じです。マーガリンの特徴は商品によって異なるので、代用するときはその個性を込みで考える必要があります。

料理とお菓子の違い

料理(ソテーや炒め物)は、油脂の役割が主に熱を伝えることとコク出しなので、マーガリンでも代用しやすいです。ただし、マーガリンは水分や乳化成分を含むことが多いので、強火で一気に加熱すると跳ねやすいことがあります。フライパンは深め、火は中火、食材の水分はしっかり拭く。この3つを意識すると安全です。

お菓子は、バターが持つクリーミング(空気を抱き込む)や、固まる温度帯の性質が重要ので、マーガリンに置き換えると食感が変わりやすいです。パウンドケーキならふくらみや口どけ、クッキーならサクサク感の出方が変わることがあります。ここは失敗というより、別物として仕上がるイメージですね。

選び方のコツ

  • パンに塗る目的なら、塗りやすいタイプ
  • 料理のコク出しなら、風味が強めのタイプ
  • お菓子に使うなら、まずは少量で試作して食感の差を確認

有塩バターと無塩バターの注意点

有塩バターと無塩バターを置き換えようとすると、実は細かい差が出ます。理由は、塩は味付けだけじゃなく、食感や生地の状態にも影響するから。特にお菓子やパンは、少しの塩で全体の印象が変わります。

一般的に有塩バターには、ざっくり1〜2%程度の塩分が含まれます。なので、無塩バター指定を有塩バターで作るなら、レシピの塩を減らすのが基本です。目安としては、バター100gに対して塩が約2g弱入っている計算なので、その分だけ塩を差し引くイメージです。

参考:文部科学省 食品成分データベース「無発酵バター/有塩バター」

置き換えルール

  • 無塩バター指定を有塩バターで作るときは、塩を減らして調整
  • 有塩バター指定を無塩バターで作るときは、塩を少し足して調整
  • 塩を足す場合は、バターを室温でやわらかくしてから練り込む

ここでありがちな失敗が、塩を減らしすぎて味がぼやけるパターンです。特に甘いお菓子は、少しの塩が甘さを引き締めるので、減らしすぎると間の抜けた感じになりやすいです。

逆にパウンドケーキやクッキーなどバター量が多いレシは、塩を減らさないと、塩気が前に出ます。

パン作りは塩が発酵にも影響する

パンだと、塩は生地を締めてグルテンの骨格を作りやすくする一方で、酵母の働きを抑える方向にも働きます。だから、無塩バター指定のレシピに有塩バターを無調整で入れると、発酵が遅く感じたり、ふくらみが弱いと感じたりすることがあります。

発酵のプロセスは複雑なので、初回はレシピ通りの塩量で作って、次回以降に微調整するのが安全かなと思います。

チューブタイプもバター?

チューブタイプは、忙しいときの救世主ですよね。冷蔵庫から出してすぐ絞れて、パンにもフライパンにも直行。だけど、ここは一回だけ冷静になってほしいです。チューブタイプは、いわゆる固形バターと同じ見た目の扱い方ができるように作られている反面、中身の配合は商品ごとに違うことが多いです。

一般的にチューブタイプは、絞りやすくするために植物油脂や乳化剤などを組み合わせていることがあります。結果として、固形バターよりもやわらかく、温度が低くても扱いやすい。ここは強いメリットです。

チューブバターの便利ポイント

  • パンに塗りやすいので、朝の時短に強い
  • フライパンに直接入れられて、洗い物が減る
  • ちょい足しが簡単で、香り付けに使いやすい

ただし注意点もあります。固形バターより水分が多めのタイプだと、加熱時に油はねしやすいです。特に水分の多い食材(きのこ、もやし、冷凍の肉や魚)を入れると跳ねやすいので、火加減は中火以下、食材の水分は拭く、フライパンは深め、などの安全対策を取りましょう。

お菓子でズレやすい理由

お菓子は、バターの固まり方や空気の抱き込みやすさが仕上がりに直結します。チューブタイプは融点が低めだったり、油脂の割合や種類が違ったりするので、冷やして固める系(クッキー生地を休ませて成形する、バタークリームを立てるなど)で、狙った硬さにならないことがあります。焼き菓子でも、バターよりも早く溶けて生地が広がりやすく、結果として厚みが出にくい場合もあります。

だから私は、チューブタイプは料理の香り付けや普段使いに強く、お菓子はレシピ相性を見て判断、という線引きで考えています。

パッケージや公式情報に、向いている用途が書かれていることもあるので、事前に確認をすると安心です。

サラダ油と米油の量の目安

サラダ油と米油は、バターの代わりとしてかなり優秀です。理由はシンプルで、クセが少なくて扱いやすいから。だけど、置き換えで失敗しがちなのが量を同じにしてしまうことです。バターは脂肪分だけでなく水分も含むのに対して、油はほぼ脂肪分100%。ここがズレの原因になります。

目安としては、バターの量の80〜90%くらいを油にすると、油っぽさが出にくくまとまりやすいです(これもあくまで一般的な目安)。炒め物や焼き物なら、仕上げに少し足す調整ができるので、まず控えめが安全です。

向いている使い方

サラダ油は、軽くてあっさりしているので万能です。炒め物、焼き物、ガーリック系に向いていますが、油の香りが気になる場合もあります。

米油に置き換えると、クセが少なく、より素材の味を活かすことができます。揚げ物、ホワイトソース、焼き菓子に向いています。

とはいえ、油の種類やメーカーで風味や粘度が違うので、最後はあなたの好みで調整するのがいちばんです。

よくある失敗と回避策

  • 油っぽい:最初から全量入れず、8割くらいで止めて味と質感を見て追加
  • コク不足:仕上げに少量のチューブタイプバターやマヨネーズで補う
  • 香りが弱い:にんにくやしょうゆなど、香りの立つ要素を仕上げに入れる

オリーブオイルの風を味活用

オリーブオイルは、バターの代わりとして使えるだけじゃなく、香りそのものを料理のアクセントにできるのが強みです。だから私は、バター代用というより味の方向性を決める油として考えることが多いです。フレンチトーストや野菜のソテー、魚のムニエル風など、香りが立つと嬉しい料理に向いています。

ポイントは、オリーブオイルのタイプ選びです。香りが強いものだと主張が出やすいので、甘い系に使うならマイルド寄りが扱いやすいです。

逆に、トマトやチーズ、ハーブと合わせる料理なら、しっかり香るタイプがハマることもあります。

量の考え方と調整のコツ

量の考え方はサラダ油と同じで、バターの80〜90%を目安にするとまとまりやすいです。

さらに、香りが強い分、少し控えめでも満足感が出ることがあります。例えばバター20gのところを、オリーブオイルは15gくらいから入れて、最後に足すか決める。こうすると失敗しにくいです。

オリーブオイルが向く・向かない料理

  • 向く:フルーツ、はちみつ、柑橘、シナモン、トマト、ハーブ系
  • 向かないかも:バター・焦がしバターの香りが主役の料理

オリーブオイルは加熱しすぎると香りが飛んだり、苦みが出たりする場合があります。香りを活かしたいなら、強火で長時間は避けて、中火以下でじっくりが安心です。

揚げ焼きのように温度が上がる場面では、香りよりも食感重視になりやすいので、米油やサラダ油のほうが合うこともあります。

商品差が大きいところなので、気になる人は公式サイトの説明などを見て選ぶと参考になるかもです。

マヨネーズでコクを補う

マヨネーズをバターの代わりに使うのは、最初はちょっと不思議に感じるかもですが、理屈を知ると納得しやすいです。マヨネーズは、植物油と卵黄、酢などがしっかり乳化した状態なので、加熱すると油が均一に広がりやすく、コクやしっとり感を出すのに役立ちます。

例えば、パンに薄く塗って焼くと表面がカリッとしやすいですし、ホットケーキや生地ものに少量入れると、やわらかく仕上がることがあります。卵黄のコクが出るので、バターがないと物足りない⋯⋯というときの助けになりますよ。

置き換えの目安と使い方

  • 炒め物や焼き物:油の一部として少量から試す
  • パン:表面に薄く塗って焼くと香ばしくなりやすい
  • 生地:全量置換よりも、バターや油の一部置換のほうが失敗しにくい

注意点もあります。マヨネーズには塩分や酸味があります。加熱すると酸味は飛びやすいですが、塩分は残るので、レシピの塩を入れすぎないように注意です。

さらに、商品によって味の個性が違うので、最初は控えめがいいです。私は小さじ1くらいから入れて、味と香りを見て足すことが多いです。

アレルギーと健康面の注意

マヨネーズは卵を含むことが多いので、アレルギーがある人は原材料を必ず確認してください。不安がある場合は専門家にご相談ください。

料理別 バターの代わりの使い方

ここからは実戦編です。ガーリックライス、グラタン、フレンチトースト、お菓子やパウンドケーキなど、バターが重要な料理で代わりをどう使うと失敗しにくいかをまとめます。レシピ通りに置き換えるより、油脂の役割をイメージして調整すると、失敗が一気に減りますよ。

フレンチトースト

ガーリックライスはサラダ油

ガーリックライスは、バターの代わりにサラダ油でも十分おいしく作れます。というか、にんにくは焦げやすいので、バターだけで強火にすると香りが立つ前に色がつきすぎることもあります。サラダ油なら温度が上がりすぎにくく、にんにくが均一に色づき、仕上がりが安定します。

香りを立てるコツ

私は、にんにくは中火でじわっと加熱して、香りが立ってきたらご飯を入れる流れにします。

焦げが怖い場合は、にんにくを一度取り出してからご飯を炒めて、最後に戻す方法もありです。香りが強くなるのに焦げにくいので、失敗が減ります。

コク不足を埋める方法

  • 仕上げにしょうゆを少量たらして香ばしさを出す
  • 黒こしょうやガーリックパウダーで香りを補う
  • 最後にチューブタイプをほんの少し入れてバターっぽさを足す

さらに、マヨネーズを少量混ぜる手もあります。ただし、マヨネーズは塩分があるので、しょうゆや塩は控えめにして味見しながらが安全です。ここは一発で決めずに、少しずつ足して調整するのが正解かなと思います。

安全面の注意

にんにくや具材の水分が多いと油はねしやすいので、食材の水分を拭く、火を強くしすぎない、深めのフライパンを使うなど、基本の安全対策はしてください。

グラタンのホワイトソースは米油

グラタンのホワイトソースは、バターの代わりに米油で作れます。ホワイトソースで大事なのは、油脂で小麦粉をコーティングしてダマを作りにくくし、なめらかなとろみを作ること。バターは香りも出ますが、土台としては油でも成立します。米油はクセが少ないので、ソースの味をまっすぐにしやすいです。

比率の目安と理由

目安として、油1に対して薄力粉は1.5〜1.6、牛乳は10くらいにすると、とろみが安定しやすいです。

油はバターより流動性が高いので、粉を少し多めにしておくと、ゆるくなりすぎるのを防ぎやすいんですよね。

ダマを作らない作り方

  • 油と粉を弱火でしっかりなじませる
  • 粉っぽさが消えたら、牛乳を少しずつ入れて伸ばす
  • 泡立て器で混ぜ続けて、急に煮立たせない

オリーブオイルで作ると香りが出て地中海っぽい雰囲気になりますが、好みが分かれるところなので、まずは米油が無難かなと思います。もしコクが欲しいなら、最後にチューブタイプを少量足すと満足感が上がることがあります。

フレンチトーストはオリーブオイル

フレンチトーストは、焼くときの油脂をオリーブオイルに替えると、外側がカリッとして中がふわっとしやすいです。バターがないときの代用としても優秀ですが、むしろオリーブオイルならではの香りで、ちょっと大人っぽい雰囲気にできるのが面白いところです。

焼き方で差が出るポイント

フレンチトーストは、卵液を吸ったパンを焼くので、最初に強火にすると外だけ焦げて中がべちゃっと残りやすいです。

オリーブオイルは香りが飛びやすい面もあるので、私は中火から弱火でじっくり焼くことが多いです。焼き色がついたら裏返して、最後に火を少し上げて表面をカリッとさせる。これで食感が整いやすいです。

組み合わせのポイント

  • はちみつやフルーツ:マイルドなオリーブオイルが合いやすい
  • シナモンや柑橘:香りが強いオリーブオイルでもまとまりやすい
  • チョコレート系:オリーブオイルより、米油のほうが風味を邪魔しにくい

バターやチューブタイプバターがあれば、仕上げにほんの少しだけ加えるとと満足感が上がります。全量をバターに戻すんじゃなくて、香り付けだけを狙うのがコスパも良くておすすめです。

さらにコクを出したい場合は、卵液にマヨネーズをほんの少し混ぜる手もあります。ただ、マヨネーズの塩分が入るので、砂糖や塩のバランスは味見しながら調整してください。

お菓子やパウンドケーキのコツ

お菓子、とくにパウンドケーキは、バターの代わりを選ぶときに一番差が出やすいです。理由は、バターが単なる油脂じゃなくて、空気を抱き込む性質や、冷えると固まる性質、さらに乳由来の風味まで全部持っているからです。ここを他の素材で置き換えるには、油脂の種類だけでなく作り方の工夫もセットになります。

知っておきたいバターの役割

  • クリーミング:砂糖と混ぜて空気を抱き込み、ふんわり感を出す
  • 乳化:油と水をなじませ、生地を安定させる
  • 香り:焼いたときのコクと甘い香りを出す
  • 食感:冷めたときの口どけやサクサク感を出す

油に置き換えるときの考え方

サラダ油や米油に置き換える場合、バターと同量だと油っぽく感じやすいので、まずはバターの80〜90%の量を目安にするとまとまりやすいです。

油はホイップできないので、ふくらみを補うならベーキングパウダーを使ったり、卵をしっかり泡立てるなど、作り方側の工夫が必要となります。

そして油で作るときは、混ぜ方が重要です。バターは室温で柔らかくして混ぜる工程が多いですが、油は液体なので混ぜすぎると生地が重くなることがあります。粉を入れたら混ぜすぎない、ヘラで切るように混ぜると安定しやすいと思います。

食感の調整

しっとり感を出したいなら、水分の扱いも大事です。ヨーグルトや牛乳、豆乳などを少し足すとバランスが取れることもありますが、入れすぎると重くなったり焼きムラが出たりします。ここはレシピの方向性に合わせて、少しずつ調整するのが安全です。

クッキーのようにサクッとさせたい場合は、油よりも固形脂のほうが向くケースもあります。マーガリンで代用しやすいことも多いので、まずは少量で試作して、好みの食感に寄せていくのがおすすめです。

バターの代わりになるもの まとめ

バターには様々な役割があるので、料理や目的によって代わりを選んだり、コクや香りを別で追加したりすると失敗が少ないです。

ざっくりとまとめると、こんな感じです。

  • 手軽さ最優先:マーガリン、チューブタイプバター
  • クセを出したくない:米油、サラダ油
  • 香りで勝負:オリーブオイル
  • コクを足したい:マヨネーズを少量

置き換えの量は、バターが水分を含むことを考えて、油は80〜90%くらいから試すと失敗しにくいです。とはいえ、商品差やレシピ差があるので、数値はあくまで一般的な目安として考えてください。

特にお菓子は、混ぜ方や焼き時間でも結果が変わるので、最初は控えめに試作して、あなたの好みに寄せていくのがいちばん確実です。

うまく使い分けできるようになると、バターがなくても料理は全然回ります。むしろ、オリーブオイルや米油のほうが好みにハマる日もあるはず。あなたのキッチンで、いちばん気持ちよく続くやり方を見つけてくださいね。

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